桜井河野 / サクライコウノ
島村楽器オンラインストアの桜井・河野 手工クラシックギター一覧ページです。世界的ギタリスト、オスカー・ギリア氏、福田進一氏からも支持を受ける「桜井河野」ブランドは、河野賢氏のデザインを継承し、桜井正毅氏が製作を行ったギターとなっています。
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河野 賢 / Masaru Kohno
- 1926-1998
- 河野賢は、ギター製作における偉大な人物の一人である。
- 1949年 東京高等工芸学校木材工芸科(現:千葉大建築科)を卒業し、ギター製作を始める。
- 1960年 Arcángel Fernándezの工房に6ヶ月間滞在し、スペインの伝統を理解し、技術を高めることを決意する。
- 1967年 ベルギーで開催されたエリザベス・コンコース国際ギター製作コンクールで金賞を受賞し、世界的に認められるようになった。審査員にはIgnacio Fleta、Robert Bouchet、Joaquín Rodrigo、Alirio Díazがいた。
- 1926-1998
ブランド「桜井河野」と「桜井正毅」の違い
河野賢氏設計のギターを桜井氏が製作しているモデルが「桜井河野」、桜井氏自身の設計のギターを「桜井正毅」としてブランドが分かれています。大きな違いは、ギター内部の力木(ブレーシング)の違いによる鳴りの違いです。
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「桜井河野」のブレーシング
河野賢は1949年に工房を開き、当初から斜め、対称、非対称、ブリッジ下のブレーシングの有無など、新しいブレーシングシステムを試行錯誤していたが、初期の頃は左右対称形の力木を採用していました。 1967年のエリザベート国際ギター製作コンクールで金賞を受賞したのち、独自の音を追い求め力木の実験を加速させました。
低弦側の響板をより柔軟にし、高音側を硬く設計する事で独自の洗練されたブレーシングシステムを生み出しました。 新たなブレーシングの採用により、太く、音に奥行きを感じさせる低音クリアで伸びのある高音が奏でられるようにりました。
1980年代に入ると、河野自身の追い求めるに変化が生じました。 駒を中心に、ブレーシングで四角く2重に囲い込むブレーシング、採用することで全体的に倍音が豊かになり、高音の音量が増し、低音はより奥行きと立体感を感じる音になりました。 1998年に他界するまでこの力木を採用し続けました。現在のSAKURAI-KOHNOラインナップは、この頃の力木がベースに作られています。
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「桜井正毅」のブレーシング
河野賢没後、河野ギター製作所を継いだ 桜井正毅は、当初は河野賢のブレーシングをベースにしつつ、経験と勘を頼りに改良を行っておりましたが、2002年頃から、振動工学を研究していた芝浦工業大学の岡村宏教授と出会い、科学的アプローチを取り入れ共同研究を行う事でブレーシングを大きく変えていきました。
表面板、数十か所にセンサーを取り付け、タッピングにより音の広がりを調べ、ギター振動の仕組みを解析しました。 結果、低音側のブレーシングを大きく減らす代わりに、駒の上下のブレーシングを端から端まで通すブレーシングが完成しました。
これにより、全体的に倍音がより豊かになり、低音が音量を損ねず引き締まり、高音は音の粒立ちがよくなり、音量も豊かになりました。 さらに、力木と力木の間の固定箇所に木片を張り、特定部分に重量を追加させる事により、振動し過ぎる箇所を抑え、全体的な音量バランスの向上、音色の均一化を目指しました。 MASAKI SAKURAIモデルには全てこのブレーシングシステムが採用されています。
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