MIDIキーボードの選び方

MIDIキーボードとは?

MIDキーボード
MIDIキーボードとはVol.1で紹介した「MIDI」の情報を作曲ソフトに入力(打ち込み)するためのコントローラーです。
MIDIキーボードはデータを入力するための専用機材なので、音源は搭載されておらず、単体では楽器として使用できない反面、比較的リーズナブルなプライスで機能性の高いものを用意することができます。

「鍵盤は弾けないから・・・」と言ってMIDIキーボードを持っていないそこのあなた!打ち込みに技術は要りません。
指一本で鍵盤を押す事が出来れば誰にでも快適なミュージックライフを提供してくれる頼もしい機材、それがMIDIキーボードです。

ここではみんながMIDIキーボードを使うワケと、その選び方についてご紹介します!

MIDIキーボードはDTMに必要?不必要?

Vol.1の「代表的なシステムセッティング例」でご紹介したように、MIDIキーボードは音楽制作の現場では広く取り入れられている機材です。ではなぜMIDIキーボードを使う必要があるのでしょうか?
それは制作作業を簡単・的確&すばやくおこなえるようになるからです。

どれくらい簡単になるかと言うとテレビのリモコンをイメージしてみてください。
テレビのチャンネルはテレビ本体のスイッチでも操作できますが、リモコンで操作した方がずっと楽にチャンネルを切り替えられますね。
同様にMIDIキーボードがあれば本来はマウスで色々な場所をクリックしなければならない作業を手元でコントロール出来るという訳です。
例えば「ド・ミ・ソ」とマウスで音を入力しようとしたら3回画面をクリックしますが、MIDIキーボードなら片手で3つの音を同時押す事が出来ます。
さらに音の長さや強さといったMIDI情報も鍵盤で演奏することで一気に入力することができます。

MIDIキーボード使用時のイメージイラスト

このようにMIDIキーボードを使用した場合、楽曲制作の作業時間がマウス操作の3〜5倍のスピードで出来る様になると言われています。
作業スピードが速くなればより気軽に楽曲制作を楽しめますし、空いた時間でより曲のクォリティを高める作業もする事ができます。
MIDIキーボードは直接的には音に影響を与えませんが、操作性向上の観点から間接的に曲のクォリティ向上に重要な役割を担っているのです。

MIDIキーボードの選び方

MIDIキーボードを選びのポイントは3つ!

1,鍵盤の数
2,コントローラーの仕様
3,接続出来る機材

それでは一つずつ解説していきましょう!

鍵盤の数

MIDIキーボードは同じモデルでも25、32、49、61、88など鍵盤の数で様々なバリエーションが発売されています。
またミニ鍵盤仕様など、非常にコンパクトなモデルもあります。
それぞれ利便性や使うシーンが異なるので、用途に合わせて選択あるいは併用していく事でより快適な音楽環境を整える事が出来ます。

25鍵盤

コンパクトサイズなので、持ち運びする機会が多い人にオススメです。
実際に鍵盤楽器を演奏できる人には不向きですが、音域(オクターブ)は本体やパソコン側で上げ下げが出来るため、1音ずつ打ち込む場合は問題無く使用できます。
持ち運ばない場合でも、パソコン周りにスペースがあまり確保できない人にもオススメです。

49鍵盤

演奏用のシンセサイザーとコンパクトサイズのちょうど中間の鍵盤数になります。
ツマミなどのコントローラー機能が充実したもの、鍵盤のみのシンプルなものなど様々なモデルがあり、選択の幅が最も広いタイプです。
4オクターブ弱の音域がある為、簡単な曲であればリアルタイムでの演奏・録音が可能。
持ち運びと演奏性が両立出来るため、用途が広く、最も人気のあるタイプです。

61鍵盤

一般的なシンセサイザーと同サイズの鍵盤数となっており、演奏用にも使用できるので、リアルタイム録音(演奏をそのままMIDI打ち込みデータにする)をしたい人にオススメです。
鍵盤楽器が演奏できて、設置スペースもある方なら61鍵盤タイプが入力時の効率や使い勝手が最も良いでしょう。

88鍵盤

アコースティックピアノと同じ鍵盤数となり、ピアノタッチ(電子ピアノと同じ鍵盤)を採用しているのが、特徴。
MIDIの打ち込みだけでなく、PC音源を使用したライブ演奏にも使用出来る為、キーボーディストが好んで使用するサイズです。
タッチの質感にこだわるプレーヤーにオススメのタイプ。

コントローラーの仕様

接続出来る機材

MIDIキーボードにはフェーダー、パット、リボンコントローラー、多目的スイッチやツマミ等、様々なツールが搭載されているタイプもあり、DTMの機能をより簡単に操作出来ます。
鍵盤だけでなく、これらのコントロール類も併用する事で更に簡単に、よりクォリティの高い製作作業をすばやく行う事が出来ます。
各種コントローラーは「ミキサー画面操作用にフェーダーがたくさん欲しい」「ドラムの打ち込み用に大きめのパットが欲しい」等、使用する人の好みで良く使うツールが異なりますので、好みに合わせたコントローラーを選択してください。

代表的なMIDIキーボード搭載ツール

※各部位の名称はメーカーやモデルにより異なる場合がございます。

代表的なMIDIキーボード

M-AUDIO
Keystationシリーズ

軽量・堅牢なデザイン、シンプルな機能、32鍵盤〜88鍵盤まで選べる豊富なラインナップ。
フェーダーやツマミなどの機能は無い代わりにお求めやすい価格で自分にあった鍵盤数のモデルを選択できます。
49鍵以上のモデルには11GBを超える高品質グランドピアノ音源「Sonivox Eighty Eight Ensemble」が付属します。

KORG
nanoシリーズ

どこへでも持ち運びできるスリムな形状のKORG nanoシリーズ。
超薄型25鍵盤のnanoKEY、ベロシティ対応16パッドを搭載したnanoPAD、8トラック分のフェーダーを操作できるnanoKONTROL、Bluetoothに対応した上位モデルのStudioなど、必要な機能だけを導入できるラインナップ。
KORG Gadget Le for Macや、AAS Lounge Lizardd Sessionを初め、様々なソフトウェアを含んだKORG Software Bundleが付属。

Native Instruments
KOMPLETE KONTROLシリーズ

上質なFatar社製のキーボードを搭載、MIDIキーボードとしての機能だけでなく、拡張プラグインフォーマット「Native Kontrol Standard(NKS)」に対応したプラグインとユニークな連携が実現。
また、11製品、2,500以上のサウンド、25GBにも及ぶ音源とエフェクトを収録した同社のプラグインバンドル「KOMPLETE 11 SELECT」を付属。

ROLAND
A49

シンセサイザーで高い人気を誇るローランドの49鍵盤MIDIキーボードです。
シンセサイザーで培われた質の高い鍵盤を採用しており、シンプルなデザインと相まってDTMソフトを問わず、多くのユーザーに使用されています。
ローランドは歴史的にもシンプルデザインの49鍵盤MIDIキーボードで高い人気を誇っています。
ローランド製品全般に言える事ですが、Windows、Mac問わずOSへの対応の早さも魅力的で、新OS公開と同時に動作確認を行っている等信頼性の高いMIDIキーボードです。

ROLAND
AProシリーズ

上記のA49にコントローラー機能を追加したモデルで、もちろん鍵盤はローランドシンセサイザーと同じものが採用されています。
録音再生スイッチ、フェーダー、ツマミ、パット等スタンダードなコントローラーを搭載しています。
スイッチやパットの一部はライトアップもされている為、ライブ等で暗がりでの操作もしやすい設計になっています。
コントローラーは同メーカーのDTMソフトのSonarシリーズと相性が良い為、SonarでDTMを始めてみたい方におススメです。

IK Multimedia
iRig KEYSシリーズ

先進的かつシンプルなデザインと、iOSデバイス、パソコンどちらの環境でも利用できる利便性を兼ね備えたシリーズ。
非常にコンパクトで、バスパワー駆動可能な「プラグ・アンド・プレイ」MIDIコントローラーです。 接続に必要なケーブル類も付属していますので、利用シーンに合わせてすぐにお使いいただくことができます。
また、定評のあるiOSインストゥルメント・アプリとMac/PCのインストゥルメント・ソフトウェアも付属(ダウンロード)している点も魅力のひとつです。